当社の醤油は、天然蔵で一年から二年という長い時間をかけ、じっくりと熟成させています。時間を味方につけることで、深い旨味と豊かな香りが生まれます。一方で、すべてを手づくりにこだわるだけでは品質のばらつきや高コストにつながり、安定した価格でお届けすることが難しくなります。そのため、新しい設備を積極的に導入し、長年培ってきた職人の経験と勘を活かしながら、清潔で管理された環境のもと、高品質な醤油を醸造しています。

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原料処理

醤油づくりは、良質な原料の下準備から始まります。大豆はじっくりと蒸し上げ、旨味を引き出しやすい状態に。小麦は焙炒して香ばしさを加え、砕いて使用します。塩水は濃度を慎重に調整し、発酵に適した環境を整えます。再仕込み醤油の場合は、塩水の代わりに醤油を用いた母液を準備し、より深い旨味を生み出します。

製麹

蒸した大豆と炒った小麦に麹菌を加え、麹づくりを行います。回転式自動製麹装置で温度や湿度を細かく管理しながら、3日かけて麹菌を繁殖させることで、醤油の味の土台となる酵素が生まれます。この工程は、醤油の風味を左右する重要な工程です。

仕込み・諸味の熟成

完成した麹に塩水を加えて仕込み、諸味(もろみ)をつくります。諸味は発酵桶でじっくりと熟成され、微生物の働きによって旨味や香りが育まれます。季節の変化に寄り添いながら、時間をかけて自然な発酵を促します。

諸味の圧搾

十分に熟成した諸味は自動諸味充填装置で、濾布(諸味圧搾に使う風呂敷布)に充填され、そのまま20時間置いておきます。諸味の自重でゆっくりと圧搾して生醤油を搾り出します。時間をかけて丁寧に搾ることで、雑味の少ない澄んだ醤油が生まれます。その後、大型圧搾機で36時間かけて徐々に圧搾し、諸味の粕(カス)を分離させます。

火入れ

搾った生醤油は、十分、澱(オリ)を沈殿させ火入れと呼ばれる加熱処理を行います。これにより発酵を止め、香りを整えながら保存性を高めます。火入れの加減によって、醤油特有の芳ばしい香りが引き立ちます。

濾過

火入れ後の醤油を濾過し、不純物を取り除きます。透明感のある美しい色合いと、なめらかな口当たりに仕上げるための大切な工程です。見た目と品質の両面を整えます。

検査・容器詰め

完成した醤油は、味・香り・色などの検査を行い、品質を確認します。基準を満たしたものだけを容器に詰め、一本一本丁寧に仕上げます。安全で安心な商品をお届けするための最終工程です。

出荷

容器詰めされた醤油は、出荷準備を整え、みなさまのご家庭へ届けられます。長い工程を経て完成した一滴一滴に、私たちの想いと技が詰まっています。